セキ

セキとは

言葉で説明する前に、まず具体例を見ていきましょう。


図1

図の△印の黒石の集団はセキの形です。セキは基本的には活き石なので、この黒石は白にとられることはありません。

実際に、白がB,Cと打ってきても、黒Aと打てば活き石となりますし、他にA、B、Cのどの2箇所を白が打っても、中手にはなりません。

反対に黒からAやB、Cに打つとどうなるでしょうか?

黒がAに打つと白C,黒がBに打っても白C,黒がCに打てば白Cに打つことにより、いずれも五目中手により黒死となります。

つまり、この△印の黒石のひとまとまりは、白から取りにいくことはできませんし、反対に四角印の白石を黒から取りに行くこともできないのです。

このような状態をセキ石と言います。黒は△印がセキ石ですし、白は四角印がセキ石です。

対局の場合は、このままこの部分は触りません。もちろん、この図の一番外側を囲っている白石が活き石であることを条件とします。

通常、活き石で囲っている空点は地となりますが、セキ石の場合は地となりません。つまり、A,B,Cは黒地として加算しません。

セキが解答になる詰碁問題の例

セキによる活きが正解になるを2つご紹介します。


図2

図2の問題、次の黒の一手はどこでしょうか?


図3

図3の黒1が正解です。このあと、


図4

図4の白2、 黒3、白4、黒5、白6と進んで、黒石がセキ石となります。これは黒からも白からも手が出せません。もちろん、黒石が外側に逃げていくことができないことが前提です。


図5

もう一問です。図5で、次の一手は?


図6

図6の黒1が正解となります。続いて、


図7

白2と受けてセキ活きです。ただし、注意があって、すぐに打つ必要はありませんが、最終的に黒3を打つ必要があります。ここの地点を白に占められると、黒石が死に石になるので注意してください。

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